ご老人の頭部外傷・
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精神症状(物忘れ、計算違い、人格変化)を全面に出す慢性硬膜下血腫
頭蓋骨と脳との間に血の塊が出来る病気です。原因の大半は頭部外傷ですが、頭を打ったことなど忘れてしまうほどの軽度の頭部打撲もよくあることです。
頭をぶつけて数ヶ月後、「頭痛」「片足のひきずり」「精神症状」(ちぐはぐな事を言う、簡単な計算を間違える、怒りっぽくなる、物忘れが激しい、人が変わったようだ)が現れます。
70歳を超えた方ですと、頭痛を訴えることは稀で、精神症状が全面に出るため、ご家族のとまどいは大きいものです。
この病気は、壮年~高齢者に多く、お酒の好きな方に多くみられます。放っておくと血の塊が次第に大きくなり、命を奪ったり、植物人間、寝たきりと悲劇を生みます。早めの検査、診断が不可欠です。